フジテレビ会見、前回の会見で訊いたポイントは?
フジテレビをめぐる一連の問題、前回1/27は長時間に及ぶ会見となった。3/31、フジテレビとフジ・メディアホールディングスが会見を開く。第三者委員会の報告では竹内朗委員長、五味祐子委員、山口利昭委員が出席し、報告を受けて清水賢治社長(6月からフジ・メディアHDの新社長)が出席する。

1月27日の会見冒頭
第三者委員会の報告内容と、それを受けての清水社長の会見内容が注目される。前回、1月27日のフジテレビ会見には私も参加した。前回の私の質問とその回答を改めて振り返っておこう。
鈴木エイト
――フリーのジャーナリストの鈴木エイトです。手短に終わらせます。まず一点目、港社長に。中井正広氏の起用をを続けたことに対しての意思決定の過程にA氏は関わってていたでしょうか? 中居氏に番組の終了終を告げたのは港社長が直接告げたわけではないようです。これは誰が伝えたのでしょうか?
港浩一社長(当時)
「はい。起用決定というのは誰か一人がそういう決定権を持っているということではなくて、組織で会議をして最終的に決めるという形を取っています。誰が終了を告げたかというのは、番組担当の編成か番組担当かどちらかがそういう役割は務めます」

多くのメディアや記者が詰めかけた前回の会見
――その中に編成幹部のA氏が入っていたかどうかというのは継続、終了、どちらもそれはわからない感じですか。
港浩一社長(当時)
「それは、ちょっと私は今、把握はしていませんでした」
――ありがとうございます。もう一点、2点目ですが、今回の問題に関してさきほどから隠蔽の意図はなかったということをおっしゃってますけれども、結局、中居氏の起用を続けたことに関しては、中居氏経由で旧ジャニーズ事務所のタレントをブッキングしやすくなるであるとか、そういう意識が働いてなかったのか、結局、旧ジャニーズ事務所問題に関してはメリー喜多川氏の圧力を背景にした忖度によって、いろんなこと、ブッキングなどが行われたのではないかということが指摘されています。国連人権理事会のビジネスと人権作業部会からは〝日本のメディアは何十年もの間、このような不祥事の隠蔽に関与してきた〟という報告が上がっているのですが、そういうことを考えると、今回の案件と旧ジャニーズ事務所の問題を検証、きっちりした検証ができていなかったことと地続きの問題ではないのかという認識を持っています。現状の認識で構わないので旧ジャニーズ事務所における性加害の問題と、今回の案件について、その後の処理であるとか、忖度について、共通点と相違点、何か感じるところがあればお願いします。
港浩一社長(当時)
「忖度という意識は持っていません。持っていません。持ったことはないです。それと旧ジャニーズ事務所の方々がゲストに呼びやすいということは…、総合的にキャスティングされますから、ちょっと私はそこの番組担当者がどういう判断でそういう起用をしたかというところは私としては、はっきりしたことは言えないですね」
ここで意外だったのが、遠藤龍之介副会長の回答だった。