山上徹也被告の弁護人が語る現在の状況「専門家チームによる分析を」

宗教学者が大阪拘置所で複数回面会しているとの報道があった山上徹也被告。山上弁護団は専門的な知見をもったチームによる分析を求めて情状鑑定を請求していたが、奈良地裁は却下。その後も宗教学者が拘置所で山本被告と面会している理由、公判開始時期が決まらない背景、山上被告は拘置所でどのように過ごしているのか、却下された情状鑑定を弁護団が請求した思いなどについて山上被告の弁護人を取材した。
鈴木エイト 2025.03.27
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 統一教会をめぐるトピックで大きな動きがあった。3月25日、統一教会に対する解散命令の判断が東京地裁で下されたのだ。一方、統一教会による社会問題、政界との関連が背景にあるとされる安倍晋三元首相銃撃事件の公判については、大きな動きはない。

 大阪拘置所に収容されている山上徹也被告、最新報道で宗教学者が複数回面会していると報じられた(「山上被告が宗教学者と複数回面会 教団や境遇の影響、立証する意図か」朝日新聞 3/27)。記事によると統一教会による被害の影響を裁判の争点の一つとしたい弁護側の方針に対し、検察側は統一教会の問題を裁判の争点に据えることに反発しているという。弁護団の弁護方針は現状どうなっているのか、公判開始はいつごろになるのか。最新情報を伝える。なぜ公判が始まらないのか、公判開始が遅れているのかといった疑問についての回答も記した。

 山上被告の公判前整理手続きについては6回目が2月にあった。同手続きは約3月半ごとに開かれており、その流れが維持されるとすると次回は5月下旬という計算となる。

 弁護人の一人、小城達弁護士の事務所を訪ね、最新の情報を確認した。

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